

ホワイトダイヤモンドの年間の産出量に対し、
ピンクダイヤモンドはわずか
0.1%しかありません。
ピンクダイヤモンドは、世界でもごく数か所の鉱山でしか発見されていません。17-18世紀では、世界のピンクダイヤモンドはインド・ブラジル・タンザニアで産出されるものがすべてでした。
産出量の不安定さ、希少性から、王族やセレブなど限られた人でしか手にすることのできない高貴なダイヤモンドとして扱われてきました。
クィーンエリザベス二世は、1947年に採掘された“The Williamson Pink”と呼ばれる23.6ctものピンクダイヤモンドをあしらった、花型のブローチを
所有されています。
現在では、ジェニファー・ロペスやビクトリア・べッカムなどのセレブ達がピンクダイヤモンドをプレゼントされていることから、
若い女性の間に人気が高まっています。


1981年に見つかり、1983年に鉱山の操業が開始されたオーストラリア・アーガイル鉱山はピンクダイヤモンドの安定した供給(産出)を確保できたので、そのため存在が一般的に広く知られるようになり人気が一気に高まりました。
アーガイル鉱山は、世界のピンクダイヤモンド産出量の90%以上を占めており、ピンクダイヤモンドがまとまって産出される鉱山としては、世界唯一の存在です。また、アーガイル鉱山のピンクダイヤモンドは、アフリカ産、インド産のピンクダイヤモンドよりは色が濃く、インテンス・ヴィヴィッド・ディープなどの鮮やかな色彩のものが多く産出されます。
とはいえ、アーガイル鉱山で産出されるピンクダイヤモンドの割合も、その鉱山の年間産出量のうちのわずか0.1%未満ですので、その希少価値はさがることはありません。しかも1カラット以上の大きさのものは、世界中でも年間数十個ほどしか産出されない状態なので、ピンクダイヤモンドは、世界中の投資家やジュエラー、セレブや王族などに常に高い人気をほこり、オークションで買いあさるコレクターもいるほどです。
アーガイル鉱山に代わるほどの鉱山はいまだ見つかっていませんし、アーガイル鉱山から供給できるのは残りわずか10年ほどと予測されているため、今後ピンクダイヤモンドの希少価値はますます高まることになるでしょう。


本来は無色であるはずのダイヤモンドが
なぜピンク色になるのかは、はっきりと解明はされておらず、
オーストラリアの先住民族アボリジニの言い伝えによると、
その昔、バラマンディという魚が
アボリジニの女達が捕らえようとして仕掛けた網から逃れ、
跳ね上がった瞬間にうろこが剥がれ落ちました。
そのうろこが、アーガイルの多彩なダイヤモンドになった、
と言われています。
その神秘的なストーリーも、
ピンクダイヤモンドの魅力を高める理由のひとつです。
実際は、鉱物学的に説明すると、ダイヤモンドの
格子欠陥(こうしけっかん)のためと言われています。
本来炭素があるべきところに炭素がない、
炭素の結晶構造にひずみがあるため
人間の目だけにはピンクに見えている、とういことです。


ピンクダイヤモンドの色味は、豊かなバリエーションがあります。
パープルがかったピンクから赤に近いようなピンク、鮮やかなピンクやほんのり桜色の落ち着いたピンク色まで、
好みに応じた色を見つけることができます。
色の分け方は、
が一般的で、さらに薄い濃い、明るい暗い、で分けられます。石の色が濃くなるほどに価値(値段)が上がります。
通常、ダイヤモンドのカラー評価にはD(無色)-Z(薄い黄色)となっていますが、
Zカラーを超える濃さをもつピンクダイヤモンドを
「ファンシーピンク」と呼びます。
色の明るさは、鮮やかな順に、Fancy Vivid(ファンシーヴィヴィッド)、Fancy Intense(ファンシーインテンス)、
Fancy Deep(ファンシーディープ)、Fancy Dark(ファンシーダーク)、Fancy(ファンシー)、 Fancy Light(ファンシーライト)となります。

